一日に必要なエネルギーの計算をしてみよう。
1日あたりの動物エネルギー要求量(DER)
動物のエネルギー要求量は、年齢、生活環境、運動量など多くの要素で左右されます。そのため、あくまでも計算によるカロリーの算出は目安であり、個体差があります。ただし、あまりに摂取カロリーと計算上のカロリーが異なる場合、甲状腺機能低下症などの病気が隠れている場合があります。その際は、かかりつけ動物病院または、DC one dishまでご相談ください。
DER(Daily Energy Requirement)の計算方法
70×体重0.75×係数=【kcal】
または、
70+30×体重(簡易式)=【kcal】
※体重0.75の計算方法:ルートの計算できる電卓で次のように入力します。
体重×体重×体重=√(ルート)√(ルート)
係数(活動係数)は以下の表を適合させてください。ただし、日本の室内で飼われている動物たちは、表に記載されている係数よりも低めであることが経験上多いです。
ライフステージ | 犬 | 猫 |
---|---|---|
維持期 | ||
避妊・去勢済み | 1.6 | 1.2-1.4 |
未避妊・未去勢 | 1.8 | 1.4-1.6 |
非活動/肥満傾向 | 1.2-1.4 | 1.0 |
減量中 | 1.0 | 0.8 |
増量中 | 1.2-1.8 | 1.2-1.8 |
成長期 | ||
生後4カ月まで | 3 | 2.5 |
それ以降 | 2 | 2.5 |
妊娠期 | ||
妊娠前半42日:1.8 | 交配時:1.6 | |
妊娠後半21日:3 | 出産時:2.0 |
その他カロリーの算出方法はいくつかある。
上記の方法以外にMER(維持期エネルギー要求量)からの算出などがあり、フード会社によって採択されている計算方法が異なります。そのため、ドックフードのパッケージの裏のカロリーと比較するとどうしても計算値が合わなかったりすることがあります(結構適当書いてあるフードもあります)。何度も申し上げますが、あくまでも計算の結果出てきたカロリーは目安であるため、今食べている食事の量からカロリーを算出し、増減したほうが体重のコントロールはつきやすいです。ライフステージやフードが変更になったときのおおよその指標としてご活用いただければと思います。