手作り食における調理方法のススメ

犬猫の手作り食における調理方法

愛犬愛猫に食事を作るとき、皆さんはどのように作っていますか?
人の食事を作る場合は各家庭独自の調理方法など、作る人によって調理方法に差が出るのが一般的だと思います。しかし、その方法だと、例え同じ食材を使用していても、結果として出来上がった料理に含まれる栄養素量に差が生じる可能性があります。

DC one dishのレシピでは、人の管理栄養士が学校給食や病院食を作る際に使用する文科省の食品成分表を用い、栄養組成にブレが無いよう、使用する食材のg数や調理工程が記載されたレシピをお届けしています。これはDC one dishが独自に編み出したものではなく、文科省の指針に沿ったものです。

使用食材、調理工程の記載方法が栄養素を重視した調理の鍵になる

一般的に人用のレシピ本では、使用食材が以下のように記載されています。

・豚バラ肉 〇〇g
・にんじん 1/2本
・小松菜 1束
・オリーブオイル 適量

しかし、 食材は加熱処理すると栄養素量、水分量、g数などが変化します(これを重量変化率という)。
また、適量となると、人では何となく感覚で分かるかもしれませんが、体重が人とは大きく異なる犬猫にとっての適量がどの程度なのかを見定めるのは非常に困難です。
自分の体調やおなかの減り具合など、自身で体調、食事管理ができる人間の食事とは異なり、犬猫の食事は総合栄養食や療法食の栄養基準に沿って作ることが推奨されています。
よって、DC one dishのレシピは以下のように使用する食材量を明記しています。

・茹でた豚バラ肉 〇〇g
・茹でたにんじん(皮なし)〇〇g
・茹でた小松菜 〇〇g
・オリーブオイル 〇〇g

上記の記載内容で重要な点は「加熱調理後」の食材g数を記載し、「適量」などの曖昧な表記を用いないということです。

人では最近、ω3脂肪酸を豊富に含む亜麻仁油やサチャインチ油の摂取が流行しています。犬猫においても抗炎症効果などを見込んでω3脂肪酸を摂取することは決して悪いことではありません。しかし、量を間違えてしまえば体に害を及ぼす可能性があります。体の小さい犬猫の場合は特に、体重何kgの子に対し、どんなものが、何gが適しているのか明記されていないとレシピとしては信頼性が低いと考えるべきでしょう。

食材の調理工程と計量のタイミングが重要

人用の一般的なレシピの場合、例えばカレーを作るとすれば「生の食材を計量もしくは用意し、全ての食材を1つの鍋に入れて炒め、茹でる。」という調理方法が多く用いられます。しかし、前述したとおり食材は加熱処理すると栄養素量、水分量、g数などが変化します。よって、DC one dishのレシピでは以下のように調理工程をご案内しています。

「豚バラ肉を茹でて、食べやすい大きさにカットして、計量する。」

人の料理を調理する感覚と比べると不思議に感じるかもしれませんが、加熱後の食材をあらかじめカットしたうえで計量することで、加熱調理や食材のカットによる栄養素量の変化まで配慮したレシピを作ることができます。

人用の料理と、犬猫用の手作り食は似ているようで異なる

人では、自身の体調やお腹の減り具合、体重などに合わせ、自身で食事内容を調整することができますが、犬猫が自身で食事管理をすることは困難です。飼い主様による食事管理が、犬猫たちの健康の基盤となります。

手作り食は原材料、調理工程が明確であることから、犬猫の食事の選択肢として確立されていくべきではありますが、これまで市販の総合栄養食や療法食で栄養素をきちんと摂取してきた犬猫たちが、手作り食への切り替えによって栄養の過剰・不足になるということは許されません。

使用する食材の種類、量、調理工程、栄養組成が明確なレシピで調理することが重要です。

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